診療案内

病気は突然やってきます早期発見・早期治療が大切です

皆様に覚えておいて頂きたい事があります。
泌尿器科の病気の中には血尿など放っておくと、癌などの病気が進行してしまう事があります。治療法の選択肢が減ってしまう為、逸早く診断する事が何よりも大切になります。
「まあ大丈夫だろう」とか「しばらく様子を見てみよう」とかなどと思わずに、目で見て分かる血尿(肉眼的血尿)に2回以上気付いたら、すぐに受診して頂きたいです。精密検査や手術などの治療が必要な方には、直ちに中核病院へ紹介いたします。
また、尿漏れなど他人に相談しにくかったり、歳だからと仕方ないと諦めていた事も生活指導や薬の少しでも良くなるように一緒に改善方法を見つけましょう。
これまでどこを受診すればいいか分からなかったり、悩ましい症状が続いていても病院受診を控えていた方にはまずは電話でも構いませんので、受付時間内に是非ご連絡ください。

当院で診療している主な病気の説明です。

膀胱炎・尿路感染症

尿道から細菌が侵入し引き起こされる病気です。

たくさん飲水したり市販薬で良くなる事もありますが、悪化すると発熱や倦怠感が出る腎盂腎炎になる事もあるので早めの受診をおすすめします。

前立腺肥大症

男性に存在する前立腺が50歳を超えると加齢と共に大きくなり、尿が出にくい・頻尿・残尿感など様々な症状が起こります。

内服薬で症状が軽減する可能性が高いです。症状がひどい場合には年齢等も考慮して手術を勧める事もあります。

過活動膀胱

男性は前立腺肥大症と共に併存している事が多いです。

排尿回数が増えたり、突然の強い尿意を感じトイレに着くまでに漏れてしまうなど生活の質を下げてしまいます。

女性も高齢になるにつれ増える病態ですが、最近は中年の方も多い印象です。

内服薬の種類も多く、ご自身に合う薬が見つかれば生活の質を上がると思います。

尿失禁(尿漏れ)

切迫性や腹圧性など様々な原因があります。

内服薬で症状が軽減する可能性がありますので、恥ずかしいからと我慢せずにご相談して頂きたいです。

原因によっては手術を勧める事もあります。

尿路結石

男性に多い病気です。背中や腰、下腹部など疼痛に加えて、血尿や吐き気を催す事もあります。

石の大きさにもよりますが激痛となる事もあります。

飲水量を増やし、排石を促進する薬を用いて1日でも早く排石するようにしたいです。

大きい石などは自然には出ない為、体外衝撃波結石破砕術や経尿道的結石破砕術などの治療が必要になります。

血尿

目で見て分かる肉眼的血尿と、分からない顕微鏡的血尿があります。

膀胱癌などの初期症状の場合がありますので、尿を少し溜めてエコー検査をしたり膀胱鏡検査をする事があります。

前立腺癌

男性の部位別がん罹患率が最も高いです。

採血で PSA(前立腺特異抗原)を測定し早期発見に努めましょう。

早期に発見できれば、治療方法の選択肢が多い病気です。

ED(勃起不全)

一般的に加齢とともに勃起機能は低下します。

人によってはバイアグラのような薬で効果がありますので、自費診療ではありますが気になる方はご相談ください。

性感染症

性行為により拡がる感染症です。

最も多いクラミジアや淋菌では数日から2週間程度の潜伏期間の後、排尿時痛や白い膿が出てきます。

無症状で感染に気づかない事もありますが、治療をしなければ拡散し続ける為、パートナーがいる方は男女ともに検査・治療をする必要があります。